最近仕事をしながら考えることがあります。
それが「肉体の苦痛よりも精神的な苦痛の方が辛いな」ということでした。
前職はコールセンターをしていたのですが、今の職場と何が違うのかというと
前職=肉体は楽だけど、精神的には辛い部分が多い
現職=肉体は日々動いて大変だし残業も多いけど、精神的には楽
という違いでした。
でもこの違いって、ものすご〜〜く大きいなって思うんです。
私はコールセンターの職場環境を厳密には2つ経験しています。1つは出向場所と、もう1つは本社です。
出向場所のコールセンターは、仕事的にものすごく精神的な負担はありませんでした。コールセンターと言えど、ものによってはそんなに大変ではないところもあります^^BtoBでしたので、基本は相手もちゃんと挨拶もして、話し方もしっかりしています。
でも当時大変だったのは人間関係でした。同僚として働く方とのわだかまりが妙にあって、働く環境で気を使うことが多くありました。それゆえに疲れることが多かったなと思います。
本社での勤務は、中々仕事的に負担が多かったです。靴屋さんのコールセンターをやっていたときは、事務的な要素が強かったものの、ものすごい数をこなすわスピードが速いわで大変でした。おまけに電話もかかってくるから、その負担は中々のものでした。さらには夜勤の同僚の方が体調を崩したりすると、そこまで自分がやらないといけないので、すごく大変でした。
靴屋からベッドのコールセンターに移ってからは、さらに精神的な負荷が大きくなりました。受け持っているコールセンター内では一位、二位を争う程のクレームの数々。週に3回くらいは何かしらクレームっぽいものと当たります。
その度に麦わらさんの胃腸がぐねぐねと回って、しょっちゅう胃腸炎を発症させていました。また体調も崩しやすくて、風邪もひきやすかったです。声を出す仕事だけあって、喉はよくやられました。でも身体よりも一番辛かったのは精神でした。
電話が鳴る度に「きた〜〜」と思いながらすぐとります。でも電話だけでなく時間内に終わらせないといけない事務作業があったり、あるお客様にはその時間に連絡をしなければいかなかったりで、時間もパツパツ、心も慌てるシーンが多かったです。
今は前職よりも身体を動かすことも多いし、残業もそこそこあるけれども「精神的には一番楽」な会社です。人間関係も悪くないし、仕事的にも基本BtoBなので、「なんじゃおらぁあ〜(怒)」みたいな人はいません笑笑
もちろん癖のある人はいますが、そこまで大変ではないです。リスクのある仕事ではありますが、基本ちゃんとやっていればそこまでの修羅場に頻繁に当たることはありません。
私は子供の頃から「怒る人」を怖がるタイプでしたので、そういう人がいないだけでも安心極まりないです。
このような経緯を振り返りながら、やはり「肉体の苦痛よりも精神の苦痛がもっと辛い」ということを感じています。
肉体が辛いときも、当然辛いです。ちょっと前にひどい生理痛になったときも、吐きそうになるほど痛かったし、死にそうでした。でも、それ以上に、周りの誰も自分を心配して駆けつけてくれる人がいなかったり、無視されて相手にされなかったりされたら、倍以上の苦しみだったんじゃないかなって思うんです。
精神がやられると、肉体も連動して病弱になったり、動きたくなくなったり、うつ病など精神病にかかったりして様々な害があります。でも肉体がやられても、精神が「大丈夫だ。絶対に良くなる!」というポジティブな気持ちが続けばそこまで辛くはないのかもしれません。ここで精神が負けて「ダメだ。自分はもう死ぬ。どうにでもなれ」となったらそれこそ地獄のようですが・・・。
肉体の苦痛は、肉体の苦痛であって心が天国なら乗り越えることができます。また終わりのある苦痛が多いです。
でも精神の苦痛は、終わりが見えないし、乗り越えることも簡単ではありません。治療薬で治ったり、手術をして治るものではないからです。
御言葉でもこんな言葉がありました。
「肉体が受ける十字架の苦痛と、精神が受ける十字架の苦痛、どちらが辛く大変だろうかと」
その答えは、精神が受ける十字架の苦痛だとおっしゃいました。
不思議ですよね、見た目は肉体が受ける苦痛の方が痛々しく見えるものですが・・・見えない精神的な苦痛が結局もっと痛々しく持続的な痛みになるのです。
前に事故に遭われた方のお話を伺う機会があったのですが、その方も
「事故で受けた(怪我の)傷よりも、当時の瞬間を思い出すごとに苦しい。精神的なダメージが一番大きい」と話されていました。
今は精神病が横行する時代ですが、これはある意味、もっとも大きな苦痛を受ける時代でもあるということですよね・・・。
私達の心が平和で、健康的で、愛に溢れていることが、今を生きる私たち一人ひとりにとっても、大きな治療薬になるのだと感じます。