日常

伝わる愛と、伝わらない愛


愛が伝わると、この上なく嬉しくて嬉しいのに、
愛が伝わらないと、この上なく落胆する。

私は本当にピュアな心を持っているなあと、
自分でも思う。

末期ガンを宣告されたおじさんに、
できることはないのかと探し祈って、
手紙を書こうと思いたった。

きっと、不安だろうし、
心配だろうし、
一体どんな気持ちなのか考えながら、
書いたけども、自信がなくて、何度もやめようかと思った。

でも、何もしなかったら、後悔するかもしれないから。

神様の愛を伝えてみたいと思って、書いた。

反応はなくてもいい。

何度ポストに入れようか迷い、何度も心配した。

けれども、「心配は神様に委ねなさい」と、神様がおっしゃったから、ポストに入れた。

読んでくれただろうか、
読まれないまま、ポストにあるだろうか。

そしたら、翌日、返信があった。

ガンのせいなのか、字がすごく乱れていたけれど、こう書いてあった。

「やさしい神様の言葉をありがとう。
今度ゆっくりお話しましょう。
麦わらさんへ ◯◯おじさんより」

その言葉を読んだら、一気に涙が出た。

愛が、伝わったときのその感覚。
病気で大変ながらも書いてくれたその一文字。
全てが全部伝わっているかはわからないけれども、それでも伝わった、愛。

あまりにも嬉しかった。

愛することは、勇気がいる。
愛を表現したときに、受け入れられなかったらどんなに辛いのか。

本当に、辛い。

心に気にかけていた人がいたけれども、
あまり愛が伝わっていないことが分かって、
思っていた以上に、落胆した。

まさにブレイク。

そして泣いた。

愛は繊細だ。

だから守ろうとする。

私はそこがまだ弱いんだ。
でも、それでも伝えることを諦めてはいけないと思う。

自分を否定してはいけないと思う。

また、伝えてみよう。

神様はもっとも一途に人間を愛してきたけるも、
その愛は、ほとんど通じなくて、何度神様の心は壊れただろうか。

それでも伝え続けてこられた。

私も、どれくらいその愛に答えてさしあげられたか、、

愛が伝わったとき、本当に嬉しい。

神様もそうだったに違いない。

私たちに愛が伝わったとき…

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麦わら
東京都民。児童館で働く傍ら社会問題を勉強しながら作品「オヤビンとコブン」を書いています。子育て支援員。保育士や子育て教育支援カウンセラーを勉強中。お問い合わせ・感想はLINEでもどうぞ![プロフィール詳細はこちら]