せいしょのはなし

分裂する思想 〜聖書の歴史から見える未来の不安要素〜


最近思うことがありました。それはいつも自分を不安にさせました。

その部分を聖句から取り出すと、この部分。

さて兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの名によって、あなたがたに勧める。

みな語ることを一つにし、お互の間に分争がないようにし、同じ心、同じ思いになって、堅く結び合っていてほしい。

わたしの兄弟たちよ。実は、クロエの家の者たちから、あなたがたの間に争いがあると聞かされている。

はっきり言うと、あなたがたがそれぞれ、「わたしはパウロにつく」「わたしはアポロに」「わたしはケパに」「わたしはキリストに」と言い合っていることである。

キリストは、いくつにも分けられたのか。パウロは、あなたがたのために十字架につけられたことがあるのか。それとも、あなたがたは、パウロの名によってバプテスマを受けたのか。

(コリント人への第一の手紙1章10〜13節)

この聖句を読んですぐブックマークをした麦わらさん。

この聖句、すごく切実な部分だなって思ったのです。なぜなら、イエス様が十字架に架けられてそんなに経っていない、まだ使徒たちが生きている時代に「分裂」があったからです。

あなたがたがそれぞれ、「わたしはパウロにつく」「わたしはアポロに」「わたしはケパに」「わたしはキリストに」と言い合っている

メシアは一人なのに、内輪で分かれ争っている状況があるんだと感じ取れる聖句ですよね。なんだかすごく悲しくなってしまったのです。

キリストは、いくつにも分けられたのか。パウロは、あなたがたのために十字架につけられたことがあるのか。それとも、あなたがたは、パウロの名によってバプテスマを受けたのか。

どうしてキリストがいくつにも分けられるでしょうか・・・。でも、分けられてしまっている現状がすでにこの時からあったんだなって思って悲しくなりました。

もちろん、その後カトリック、プロテスタントと分かれますよね。そして同じ神様を信じイエス様を信じているのに、長い間お互いに一つになれませんでした。

神様から見たら、これほどもどかしいことがあるでしょうか・・・?

コリント人への第一の手紙には、続けて肢体についての御言葉が出てきます。

「あなたがたは自分のからだがキリストの肢体であることを、知らないのか。」

キリストが頭なのに、肢体同士で分かれ争ったら頭が痛いばかりですよね。でもこのような現状は、割りと簡単に起こり得てしまうのだと感じました。

この問題の大きな起因となるのは、きっと「御言葉」を中心にできないことから始まるのかなと思います。当時のイエス様の言葉を忠実に守っていたら、内輪で分かれ争うことは絶対にありません。

イエスは彼らの思いを見抜いて言われた、「おおよそ、内部で分れ争う国は自滅し、内わで分れ争う町や家は立ち行かない。(マタイによる福音書12章25節)

わたしの味方でない者は、わたしに反対するものであり、わたしと共に集めない者は、散らすものである。 (マタイによる福音書12章30節)

御言葉を中心にできなかったところから、分かれ争う原因が生じてしまうということがわかります。。

またはっきりとイエス様が「キリスト」だとわかったならば、このような内部の対立は生じないはずです。しかし、しかし、キリストと完全に悟れた人はこの時代も多くはなかったみたいです。

イエスがピリポ・カイザリヤの地方に行かれたとき、弟子たちに尋ねて言われた、「人々は人の子をだれと言っているか」。 彼らは言った、「ある人々はバプテスマのヨハネだと言っています。しかし、ほかの人たちは、エリヤだと言い、また、エレミヤあるいは預言者のひとりだ、と言っている者もあります」。

そこでイエスは彼らに言われた、「それでは、あなたがたはわたしをだれと言うか」。 シモン・ペテロが答えて言った、「あなたこそ、生ける神の子キリストです」。(マタイによる福音書16章13〜16)

イエス様が生きていた時も、はっきりとイエス様がキリストだと告白できた人はいませんでした。ペテロだけが告白できました。

しかしそのペテロも、イエス様を3回否定してしまいました。

だから、本当に神様から見た時、地上で神様の目的を成すということはとてもとても難しいことなんだなと感じました。

未来を考えると一体どんなことが起こるのだろうかと不安になることがあります。でも今はたくさんの御言葉があるから、神様がくださった御言葉を中心にすれば、絶対に分かれ争うことはないと、信じます。

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麦わら
東京都民。児童館で働く傍ら社会問題を勉強しながら作品「オヤビンとコブン」を書いています。子育て支援員。保育士や子育て教育支援カウンセラーを勉強中。お問い合わせ・感想はLINEでもどうぞ![プロフィール詳細はこちら]