摂理

六日目〜西大門刑務所に行く〜


生まれて初めて刑務所に行きました。

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西大門(ソデムン)刑務所は、
日本植民地時代、独立運動家らを収監した刑務所です。
現在は歴史館として開館しています。

詳しくはこちらのサイトを見てもらえたら雰囲気も感じられるかと思います。

麦わらさんは意外と怖がりですが、今は博物館だから!と心を少し楽にして向かいましたが、
刑務所の外観だけ見て、心がすでに重たくなりました。

外観は赤いレンガで、一見明るい色調ですが、
見れば見るほど異様な空気が感じられて、あまり入りたい心地がしませんでした。

入った後もしばらく展示物が置いてあったり、映像で博物館に至るまでの経緯が
流れたりしていましたが、地下に行くと、死刑場や、拷問室がありました。
水拷問(逆に吊るされて水を口に入れられる拷問)や、爪の中を針で刺す拷問、棘がある狭い空間の箱(ここに閉じ込められていた)
があったり、いろいろな拷問が再現されていました。

また実寸大の監獄が目の前にいくつもあったし、実際に入れる監獄もありました。

私も監獄に入ってみました。
とても不安で、緊張もし、寂しく、暗く、怖い場所だということを
肌で感じました。

監修も人形だけれどもとても怖かったです。
息も上手くできない場所でした。

日韓問題でお互いに避難することがありますが、
日本人が犯してしまった、紛れも無い悪の実態が残されていました。
だから、歴史をわかって、悔い改める必要があると感じました。
目の前のことで非難ばかりするのではなく、過ちは認めて、
今はお互いに寄り添わないといけない時だと思います。

ある建物に、
刑務所に収容された人々の写真が壁一面に張られている部屋がありました。

写真の中には、小さな子どももいました。
こみ上げてくる涙をこらえながら、
申し訳なかったと、深く謝りながらその場を後にしました。

同じ繰り返しは絶対にしてはいけないと、胸に深く刻む時間になりました。

六日目、これが月明洞で過ごす最後の日になりました。
美味しい食べ物もいただき、様々な経緯をつくる時間になりました。
二度と帰ってこない貴重な時間、
共にしてくださった神様に心から感謝を捧げます。

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麦わら
東京都民。児童館で働く傍ら社会問題を勉強しながら作品「オヤビンとコブン」を書いています。子育て支援員。保育士や子育て教育支援カウンセラーを勉強中。お問い合わせ・感想はLINEでもどうぞ![プロフィール詳細はこちら]