最近音大生の子と話すようになりましたが、
音大の素性といいますか、「ああ、いろいろと大変そうだな」と思うあれこれについて聞きました。
純粋に音楽を楽しむというよりは、楽譜に忠実にしないと!とか、
技術が足りなくて落ち込んじゃうとか、人にどう評価されるのかとか、
そういうことばかり考えてしまうという話を聞きました。
お互いに比較することも多いし、どの先生に学んでいるのかによって、
待遇が変わったり、または嫉妬されたり、思ってもみなかった人間関係のもつれに悩む人が多いそうです。
私は高校のとき吹奏楽部だったので、少し気持ちがわかりました。
何より音楽を楽しみたい!と思っている人に、人間関係のいざこざはもっとも
つまずきの対象になります。
音楽はみんなが一つになってこそ面白いし楽しいです。
そして音楽は人の悪い感情が入ったとたん、面白くないし、つまらないです。
私はそう思っていました。今もそう思っています。
そして実際に音大に入ったけれども、このような問題にさいなまれている人は少なくないように思います。
また音大は個々の個性が強いという話も聞きますね。
(芸術家はみんなそんな気がしますが笑)
それぞれのやりたいことや、目的があって、それを目標にみんな努力しようとしています。
ああ、ほんとうにすごいなあと私は感動します。
でも、なかなか一つになることが難しいんですよね。
ここで一つになると、もう私は涙がじゃんじゃん出ます。
また、一人の演奏だとしても、心から楽しみ、
また心からの真心と神聖な演奏を聞くと、感動します。
その子らしい演奏、その子らしい表現を感じるときも感動します。
ただ楽譜だけを忠実に表現する演奏もいいのですが、
やはり心から演奏し、真心で演奏する姿が、とても胸に響きます。
演奏も心が全部表れてしまうから、心がきれいで美しい人の演奏は、さらに表情が豊かに思います。
音大生、もがきがたくさんありますね。
私は正直、音楽は楽しく好きで続けたいと思ったのと、自信がなかったのとで、
音大に挑戦することすらしませんでした。私の心がまだ弱くて、きっとついていけないと思ったから。
今極めて努力している方々に、本当にがんばってほしいです。
でも、どうか自分を見失わず、また人の評価に流されず、がんばってほしいです。
また演奏は心が現れるから、心も大切にしてくださいね。
音大生の悩みを聞いて、ちょっと書きたくなっちゃった麦わらでした。