仕事って、本当にいろいな職種があるけれども、ひとつの職業をとってみても
どう取り組むのかで得るものが大きく変わるのだなあと感じます。
ふと介護職の現場ってどんなものだろうって少し調べてみたのですが、
YouTubeで見つけた番組が、とても胸打たれる内容ばかりで、涙涙でした・・・
認知症患者と向き合う、加藤忠相(かとう ただすけ)さん。
25歳で1億円の借金をかけて企業し、(株)あおいけあを設立。
認知症は脳の細胞に問題が起こったために、日常生活が正常におくれなくなる病気です。
また、経験したこと、体験したことがあっても、忘れてしまう病気でもあります。
それゆえに周囲の方はどう接していいのか分からず、ストレスを抱え、当たってしまいます。
でも認知症の患者の方は好きでそうなったわけではないですから、自分がそうなってしまったことに対する困惑と動揺が隠せません。
普段通りのコミュニケーションがとれなくなってしまうので、心を閉ざし、家に引きこもったり、居場所を失って辛く思われている方が多いといいます。
加藤忠相さんはそういった方々に対して、真実に愛で向き合っていました。
どうしたら、ひとりひとりが、心を開いてくれるのか。
居場所が、ここにある。
そう思ってもらうために、様々に答えのない努力をしていきます。
忘れてしまうひとりひとりにどうやって接しているのかといったら、
記憶ではなく「感情」で働きかける、と話していました。
また、自分を必要としてくれる人がいる。ここに居場所がある、そう思ってくれることで認知症の方々の心が開いていきます。
「思いも、支えてこそ介護」
今日元気にしていても、明日どうなるのか分からない・・・
だから何かやりたいことがあれば、実現できるようにサポートする。
思いも支えてこそ介護だと、加藤さんはおっしゃいました。
うるうると、涙があふれました。
こんな風に仕事をする人が世の中にいるんだなあ。本当に希望だ。
こういう人がどんどん増えていったらいいなあ。
おじいちゃん、おばあちゃんの笑顔を見ていると、自然と笑みがこぼれました。
最初は頑なに拒んでいた心も、愛で迎える加藤さん、またスタッフ方と接して心を開いていく過程を通して、
やはり”愛”が最高だと思いました。
愛は
「相手としての愛」であってこそ、
生きている愛だ。
(鄭明析先生の御言葉)