信仰のもがき

年末になって思い出す「NHK 神の領域を走る」最後まで走るランナーの姿


最近、あんまりテレビを見ない麦わらさんが、じーーーっくり見てしまったテレビの内容をよく思い出します。

そのテレビがNHKでやっていた「神の領域を走る」というドキュメンタリーです。

私が仕事を退職する前日に見たテレビだったのですが、とても印象に残るテレビでした。

パダゴニアで開催される世界一過酷なレース

141Kmの道のりを一睡もせず、ひたすら走り続けるのですが、そのコースはとても険しいのです。

平地を走り、暗い森林の中を駆け抜け、川を渡り、山を登り、パダゴニアの絶景を見渡しつつも、襲いかかる猛烈な吹雪の中、
ランナーたちは走り走り、また走ります。

山を降りて100Km地点を迎えると、最後の難関。永遠と続く、まっすぐな道をひたすら走ります。
ここが「神の領域」と呼ばれるポイントで、
もう体中が痛くて肉体の限界も迎えながら、何より一番の限界と苦痛を受けるのが「脳」

脳が警告を出す「限界」
生理的に身の危険を感じると、

「もうやめよう」

と司令を出します。

それでもランナーたちはこの脳の限界に挑み、神の領域に挑むという
肉体も精神も最も過酷なレースなのです。

私は思わずじーーっとこのレースを眺めました。

とても印象に残るランナーたちがいました。

一人は日本人ランナー。
前回は完走することができず、今回はしっかりと自分の健康状態や失敗した原因を補う準備をして臨みました。
想像以上な猛烈な吹雪に耐えて耐えて、最後は、自分の過去と現在に打ち勝てるかどうか、
神の領域で過酷な葛藤をします。

もう一人は外国人ランナーなのですが、ランナーの中でも最年長で、
弁護士を傍ら毎日体を鍛えて、この大会に参加。
でもすごいのは、いつも明るいことでした。何度も転んで、倒れて、起き上がるのですが、
いつも笑顔でした。「大丈夫だ」と、意気揚々と走って、パダゴニアの絶景を見ながらとても楽しそうでした。

最後はレースのもっとも最後を走るランナー
この人は前を行くランナーたちと大きな違いが一つありました。
限界線に至った時、もう走ることもできず、見ているだけでも不安になるくらい、体を支えきることができず
ふらふらとよたれていました。そしてつまずいて川に落ち、木に寄りかかっても木が裂けて横転し、大丈夫だろうかと本当に心配しました。
そして気が狂ったかのように、彼は悪態をついて、大きな声で「クソッ!!!」と怒鳴り、肉体と精神の限界線を大きく迎えていました。

前者の二人も限界を迎えていましたが、肉体も精神の限界も乗り越えることができました。
最後のランナーは肉体も精神の限界も乗り越えることはできず、結局レースを辞退することになりました。

今、私は年末になってこのテレビをもう一度思い出すようになったのですが、
自分自身はどうなのだろうって考えました。

年末にかけて、私も霊肉いろんなことがありましたが、私は大変な時、辛い時、どうしていただろう。
落胆し、悪態をついて「クソッ!」と話すことはなかっただろうか。
前をゆく二人のランナーのように、それでも前を進んで、こらえて、最年長ランナーのように明るく喜んで今を走っているだろうか・・・

今を生きる全ての人々みーんな。この年の最後を走っています。
ドキュメンタリー的に言うならば、「神の領域」を走っている時です。
この時、私達が乗り越えるべき、精神の問題。
限界線をもし今迎えている方がいるならば、是非この話を覚えてほしいです。

最後まで、前を向いて走り、
最後まで、感謝し、喜んで走ったランナーは結局ゴールしました。

また、私が辛い時、いただいた言葉がありました。

<これまで労苦してきたことの対価>は
「最後」になってもらう。
だから最後までやらなければならない。

大丈夫、神様は全部知っているから。
最後まで、それぞれの位置で走っていきましょう!

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麦わら
東京都民。児童館で働く傍ら社会問題を勉強しながら作品「オヤビンとコブン」を書いています。子育て支援員。保育士や子育て教育支援カウンセラーを勉強中。お問い合わせ・感想はLINEでもどうぞ![プロフィール詳細はこちら]