ただ泣き叫ぶことしかできなかった赤ちゃんの頃から、ずいぶんいろんなことができるようになりました。
大人になるまで、ほんとに多くの壁にぶつかります。
寝返りをうつこと、立つこと、話すこと
友達をつくること、人間関係を保つこと、勉強すること、
自分の意見を伝えること、平和にすること
仕事をこなすこと、家のこと、育てること
病気と闘うこと、介護すること…
子供のときから、色んな辛苦を味わって生きます。
人は成長を繰り返す動物です。
でも、あるときからどんどん老いていく。
これまで乗り越えてきた困難艱難、生きてきた過去も、
いつかは忘れてしまう。
それが、成長の行き先なのだろうか、と考えると、とても悲しくなります。
「忘れたら死ぬ」言葉の深さ
摂理で、忘れたら死ぬ、という御言葉をはじめて聞いたとき、怖い言葉だ、と思ったのと同時に、言葉の深さを感じました。
確かに忘れたら、失うからです。
自分を忘れたらすべてを失うし、
相手を忘れたら存在を失います。
コブンも大切な人から忘れられてしまったとき、とても辛い気持ちになりました。
私たちもきっとそうだと思います。
忘れられたら、死んでしまうような苦しみを味わいます。
しかし肉体を持っている私たちは、忘れないことは難しいことです。
老いたら脳細胞が死んで忘れるし、
時間が経てば忘れます。
でも、忘れてはいけないことは、
忘れないようにしてこそ、記憶に残るようになるから、、
大切な存在、大切なことは、
忘れたくないですね。