2017年、「革命が起こる年」だと言われていますが、将棋界でも大きな革命が起こったのは記憶に新しいです。
AI時代の申し子 21世紀生まれの初の棋士 詰め将棋も怪物
昨年12月のデビュー戦から無敗を続け、ついに公式戦最多連勝記録の「28」に並んだ将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)。21世紀生まれ初の棋士である藤井四段の強さの背景には、人工知能(AI)の活用があるとみられる。
藤井四段は奨励会三段のときから、気になる棋譜をAIで分析し、正確な形勢判断や最善手を探るなどして対局に生かしているという。13連勝目で敗れた若手棋士、千田翔太六段(23)も「藤井四段の指し手にはかなりの程度、AIの影響がみられる。その強さは、もともとの棋力の高さに加え、AIの有効活用にあるのではないか」と話している。(産経ニュースより)
この話を聞いて、とても考えを覆されました。
私は将棋には全然詳しくないですが、藤井さんの武器は「AI」の頭脳を”自分のもの”にしたところにありました。
最近の将棋事情に詳しい前衆院議員で同志社大学講師、村上政俊さんは「AIの大きな特徴の一つは、王将の囲いは最小限にとどめ、序盤から機先を制して攻め切るというもの。人間と違い、王将を取られるという恐怖心のないAIならではの冷徹な戦法だが、藤井四段はこの特徴をうまく自分の中に吸収し、昇華させている」と分析。師匠の杉本昌隆七段(48)は「もともと、序盤・中盤は弱点だったが、(AIを活用して)こんなに早く弱点を修正して強くなるとは思わなかった」と話す。
「生まれながらのデジタルネーティブ世代で、将棋とAIの組み合わせが当たり前の世代として育った藤井四段だからこそ、一番巧みにAIを自分の将棋に生かしている」と村上さん。(産経ニュースより)
AIを活用して、「人間の心理や将棋界の常識にとらわれない一手」を生み出しました。
しかも「AIを活用して、弱点を修正した」とまで・・・。
藤井の師匠である杉本昌隆七段が話すように、藤井も元々序盤、中盤に弱点を抱えていた。将棋は大きくいえば序盤、中盤、終盤に分けられる。序盤、中盤で相手に大きくリードを奪われてしまえば、藤井がいくら終盤に強いとはいえ逆転は難しい。そんな藤井の弱点克服に役立ったのがAIだった。(HUFFPOSTより)
私はこのニュースを聞いて、「わあ、すごい発想だ!」と思いました。人工頭脳AIによって、将棋士が消滅するのではないかといった記事もありました・・・しかし、やはり人間の力は人工頭脳以上のものすごい能力を持っているということをハッキリと証明したニュースだなと思ったのでした。
AIの頭脳を自分の武器として取り入れたということにも、すごい威力を感じました。人工頭脳というITの先端技術、その頭脳。人間には生み出せない機械的な発想。「新しいもの」をこうも簡単に取り入れて自分のものにしてしまう藤井さんの柔軟性に私は驚いたのでした。
長い伝統があるものほど、固定概念や既存の常識に縛られがちですが、藤井さんの14歳という若さ、そして若さと発展した時代ゆえに受ける先端技術・・・古いものを葬って新しいものを得た、そんな力強さを感じたのでした。
対局に関してはさっぱり全然分からない麦わらさんですが、将棋界の革命が、そんな若い将棋士から切り開かれたのも非常に象徴的であり、神様が見せてくださったものだと感じたのでした。
私も既存のものにとらわれないで、新しく、神様がくださった能力と個性と構想を得て、前に進んでいきたいと思います。