服役中の鄭明析先生に生かされる
私が摂理に来たのは、鄭明析先生が服役している時です。報道があったことは知らずに御言葉を聞き始め、やがて御言葉を教えてくださっている方が服役中の鄭明析牧師だと知ることになりました。
どんな報道があって、どんな罪名であの場所にいらっしゃるのか知るようになったのですが、正直なところ、報道とは異なる鄭明析先生の姿に、私は驚くばかりでした。
先生はあの場所にいらっしゃっても、続けて御言葉を書き続けました。私は先生にお会いしたことはないので、ひたすら御言葉を聞きました。私が辛い時、問題を抱えている時、御言葉がいつも私を支え、勇気づけてもくれ、背中を押してくれました。
「神様がいつも共にしているから、がんばりなさい」
「心配なことがあるなら、いつでも話しなさい」
そのように、あの場所にいらっしゃりながらも、毎日毎日絶え間なく御言葉を書き続けました。神様がどれほど人間を愛しているのかについて教えてくださいました。また私達がどのように生きたらいいのか、道標をくださいました。
私にはどうしても、報道で話すような先生には思えなかったんです。
罪を犯した人が、誰かを勇気づけることができるでしょうか？
私は過去に何度も良心の呵責に悩まされる経験をしましたが、そういう時、憂いや心配ばかりで頭がいっぱいになるものです。後悔もたくさんするし、自暴自棄して、消えてなくなりたいとすら思います。
先生は、犯罪を犯したような生き方をしていません。ほんとうに正直言って、清さのカタマリみたいな生き方をされています。
朝はいつも早く起きて神様に祈ります。全世界のために祈り、悪人によって誰一人として害がないように祈り、悪いものは神様に明らかにしてくださるように祈り、
無念な死に方をする人がいないように祈り、平和になるように祈り、一人でも多くの人が神様と出会えるように祈ります。
その時間一日６時間以上祈られることもあるそうです。
また先生はあの場所にいらっしゃっても、讃美を捧げたくて、新しい讃美をつくってしまいました。その数１００曲だそうです。信じられません。
罪を犯した人間が、神様を讃美できるでしょうか？気が狂った人だとしても、神様に讃美はできないです。むしろ死にたいと思うでしょう。
先生が作られた讃美を聞いてみてください。本当に、美しくて綺麗で、
ときにはノリノリです笑
服役中の人が、どうしてこんなに讃美を作れるでしょうか？心底めちゃくちゃ神様を愛しているからです。過去に神様がしてくださった多くの働きに常に感謝です。先生は、感謝のカタマリみたいな方です。
私達がお互いに分かり合えず、傷つけ合うときも、
「仲良くしなさい。対話しよう。みんな和睦しなさい」
とおっしゃって、摂理では教会ごとに「和睦」の行事をすることもありました。また、今年は「理想世界」という主題でたくさんの御言葉をしてくださり、先生の故郷、月明洞では理想世界が成せるような様々なイベントを行い、またたくさんの食事をもてなしてくださいました。
月明洞に行ってきた兄弟姉妹、みんな「本当によかった！たしかに理想世界が成されていたよ〜！」と喜んで話していました。すーごく行きたかったです！笑
鄭明析先生が作詞された讃美「和睦」
こんな風に、先生が服役中だったとしても、摂理は堅固で、またいつも希望が溢れました。
神様がいつも共にしてくださり、たくさんの恵みを施してくださいました。御言葉も讃美も芸術も、聞けば聞くほど、歌えば歌うほど、行えば行うほど、喜びが溢れて、胸がじ〜んとします。摂理に来てからの６年間。どれほど天の愛を感じて涙を流したか・・・近所に流れる川くらいはきっと流したと思います笑
先生がもうすぐ出てこられると話します。そうです。もうすぐです。出てこられたら、いろんな人がまたいろんなことを話すと思います。私は肉体で先生にお会いしたことがないからこそ、また先生があの場所にいらっしゃったからこそ自信を持って言えます。
先生が送ってくださった御言葉が、すべての答えです。
書き続けた１０年間。手から血がにじみ出るほどに、すでに行ってくださった「行い」を見てください。それはもう、誰も何も言うことができない、真実な生です。神様が共になさらなければまったく説明ができない先生の生き方。見てほしいです。
摂理にいたら、汗を流し、涙を流し、鉄串で刺されるような苦痛の中でも、すべての人のために犠牲になって生かして来られた先生の哀切な心を感じるしかありません。
私がまさに、死んでいた心も肉も生かしてもらった本人だから話せます。
