『大丈夫だ』
気づいたときには遅かった
全身が熱くなり 胸がどきりとした
大変な失敗をした
たった一人でこなす仕事
誰も味方はいなかった
そう思うと、あらゆる悪い考えがふってわいて
雑念 心配 悩み 不安 自暴自棄
どうして今更気が付くのだろうか
今まで何をやっていたのだろうか
考えがそこばかりに縛られて、動けなくなる
目をぎゅっとつぶると
大丈夫だ
そんな一言が聞こえてくる
でもすぐに、雑念が湧いて
心配が来て 不安と自暴自棄の荒波だ
いけないと 心を調節する
大丈夫だ
その一言
その一言にすがりついて 大丈夫だと口にする
そうだ 大丈夫だ
あせってはならないよ
仕事が終わると 私は深いため息をつきながら
ああ どうかうまくいきますようにと願った
外に出ると ぬるくてゆるやかな風が吹いていた
私は何かにすがるように 空を見たけれども
白い雲 黒い雲が 分厚く覆っていた
はあ とため息をつく
視界が広がる
すると 私は見た
ぽっかりと雲に空いた
青いハート
青いハート
青いハート
その時私は 心からの平安が満ちて
感謝があふれた
ただすべてのことは
愛
ただすべてのことは
愛
縛られていた心が ふとゆるんで
もう (たしかに)
大丈夫になった