日常

「愛する人を奪うもの」(詩)【摂理ART!?】



「愛する人を奪うもの」


私の愛する人を奪うもの


世界中に散りばめられたそれ


私の愛する人を奪うもの


そいつは


人の心を奪い


思い出を奪い


感情を奪い


脳を麻痺させ


命の尊さを麻痺させ


大切な人を忘れさせる


愛する人をも忘れさせる


世界中に散りばめられたそれ


それによって人々は


一時の悲しみを忘れさせ


一時の喜びを忘れさせ


慰めをくれたように思う


なんとなく騒ぎ立てて
はじめからいなかったかのように
音もなく消え去る


愛する人を奪って

忘れさせる


この機械は 今も 貴重な時間を奪い
尊い命の価値をも奪う


それを見続けていたら


あれよと言う間に


腰が曲がり


目が見えなくなり


脳が老いる


年齢が重み


最後の機会まで逃す


愛する人よ


本当に大切な時間は何だろうか


本当に想うべきものは何だろうか


時間が腐るのが見えないのか


世界中に散りばめられたそれは


人々の感情を波立たせて


帰っていく


一時の波は


その時だけ波打って


虚しさだけを残す


愛する人よ


失うな


忘れるな


奪われるな


考えよう


今をしっかりと
見つめよう


愛して
悲しいから
思わず詩にした

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ABOUT ME
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麦わら
東京都民。児童館で働く傍ら社会問題を勉強しながら作品「オヤビンとコブン」を書いています。子育て支援員。保育士や子育て教育支援カウンセラーを勉強中。お問い合わせ・感想はLINEでもどうぞ![プロフィール詳細はこちら]