桜の木とわたし

桜より前に、梅が咲いていましたね。本当に美しくて、神秘的だからたくさん写真を撮りました。けれども気がついたら梅の花も、梅の香りもなくなってしまいました。

今は桜が咲いていますが、すでに桜も花びらが散りはじめています。そんな自然の姿を見て、即興でものがたってみました。


 

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桜が舞い散る。ひらり ひらりと。

「ああ、どうしてあなたはそんなに早く散ってしまうの?」

私は桜に問いかけました。あまりにも散るのがはやいから、問いかけずにはいられなかったのです。桜は風に吹かれて、もっと散りました。枝の骨格が随所に見え、緑の葉が花びらよりも鮮明にうつりました。

「つい最近、ようやく花開いたばかりじゃない。私はあなたにいつも驚かされてばかり。咲くときはいつの間にか咲いて、散るときは潔く散って・・・」

「あなたに気づいてほしいことがあるの」と桜は言いました。

「私に?何を?」

そう問いかけても、桜は口を閉ざして何も言いませんでした。

「あんなに長い歳月・・・1年という時間を待っておいて、あなたの美しい姿が見えるのは、今しかないのは変だよ」

桜は答えました。

「あなたも同じでしょう?私はまたこの時がめぐってくるからいいけれど、あなたはその若い時間が過ぎたら一生めぐってこないで、老いてしまう。私はあなたを見ていると、悲しくなるわ。」

私ははっとしました。そして舞い散る桜がまるで自分自身だと感じました。

「私には希望があるの。毎年やってくる春が私の希望。あなたたちがこうやって私を眺めて何かを感じ取ろうとするの、私はとても好き。あなたの希望は何?」

生ぬるい風にあたって、ひらりひらりと、私の心が散っていきました。


 

摂理に来る前に、よく考えていたかもしれませんね。

春は希望を感じさせます。みなさんは今、どんな希望を持って生きていますか?

時間は水が流れるように流れていくと、鄭明析(チョンミョンソク)先生はおっしゃいました。

新しく、希望があふれる2015年を過ごしていきましょう・・!